あなたが使っているPCはなんですか?
たまに聞かれることがあります。
そこで「Macを使っています」と答えると「何故?」という次の問いが返ってくることがあります。
あなたがもしMacを使っているのであれば、このときになんと答えますか?
今回のテーマは、「何故Macを使っているの?」と聞かれたときにどう答えるかです。
どうでも良いことのように聞こえますが、これについて考えるとビジネスにおいても役立つことになります。
また、現在求職中の人には面接対策としても役立つノウハウになっているので、参考にしてみてください。
感覚の言語化
ここで一旦、質問を整理してみましょう。
何故Macを使っているのかというのは、購入時にMacを選んだということです。そしてこの場合、大きなカテゴリで見てMacと考えておけば良いので、「何故MacのOSが入ったパソコンを選んだの?」という意図で投げかけてくる人がほとんどでしょう。
そしてOSにも色んな種類がありますが、比較される対象は基本的にWindowsです。
なので、MacとWindowsを比べたとき、何故Macを選んだのかという質問になっていることがほとんどです。
異なるものが2つあり、片方を選択したということは、かならずそこに理由があります。
ここで大切なことは、選んだ理由をしっかりと言語化できるかどうかです。
感覚に逆らわない
スタバでMacbook開いてドヤ顔している大学生がいる
そんなことが言われている時期もありました。今はどうなのでしょうか。
WindowsのPCと同スペックで比べたときに、Macの方が少し高額です。
もちろん、ディスプレイの関係や使っているものが違うので金額が異なるのは当たり前ですが、全体的に比べたときにはWindowsのPCを購入したほうが安上がりになることが多いでしょう。
もしあなたがMacを使っているとして、今回のテーマである「あなたが使っているPCはなんですか?」という質問がとんできたらどう答えますか?
まずは良くない例から見てみましょう。
Macの方が優れている
Windowsじゃ出来ないことがある
こういったものがあげられます。使っているパソコン聞かれただけなので自由に回答すれば良いのですが、似た質問で面接という状況だと、お世辞にも良いとは言えません。
Macを選ぶ際に「かっこいいから」や「Macブランドのファンだから」「流行っているから使いたい」という人もいるでしょう。
この回答は感覚に正直で理由が明確なため、良い回答だと私は思います。
相手の目を気にしてしまい取り繕った結果、全く理にかなっていない返答をするぐらいであれば、ただ思ったことを口にするほうが良いでしょう。
流行にのれるのは優れている証拠
「流行っているから使いたい」
こういう回答は中身が無いと感じる人もいるでしょう。
しかし、流行を捉えておくということは悪いことではありません。むしろ優れていると言えます。
流行を知るということは、現在売れている物を体験し、なぜそれが万人に受けているのかを肌を持って感じ取れます。
ビジネスにおいては今の流行りをリサーチしておくことは何よりも重要で、この感覚がある若者は貴重な戦力となります。
「何故今どきこんな商品を出したの?」
たまにそういった人がいます。このほとんどが、流行を知らずに過ごしてきて、自分たちの狭いコミュニティの中で考えてしまい、結果的によくあるものや、下位互換になってしまっているものを生み出しているのです。
また、流行りに乗れるということは、自分の中のスイッチの切替が柔軟にできているということでもあります。
これができない人は、いつまでも古い人間でい続けます。会社でいえば「頭の固い上司」のような存在なのです。
そうならないためにも、良いと感じたものは素直に受け入れ、周りの目を気にしないことが自分を最先端に保つためには欠かせないことなのです。
選んだ理由はどこにあるのか
数年前、自分が制作会社で面接官をした時の出来事です。
応募してきた男性は、自分の使っているPCがMacだということを自ら言ってきたので
「何故Macを使っているんですか?」
という今回のテーマである質問を投げかけました。
その回答は
「Macは優れているから」
「やっぱりプログラミングはWindowsよりMacのほうが向いている」
といったものでした。
せっかく熱弁して答えてくれたのですが、全く回答になっていません。自分は理由を聞いているのです。
「Macの方が優れている」というのは、どの部分のことを言っているのか、そして「何故プログラミングをする上でMacの方が向いているのか」という、その理由が聞きたいのです。
この回答が決め手では有りませんが、その方は残念ながら不採用となってしまいました。
では実際にどういった回答であればよかったのでしょうか?
先ほどの質問を例にして見ていきましょう。
「Macは優れているから」
機種にもよりますが、Macの方がRetinaディスプレイを搭載していている関係上、キレイなグラフィックが楽しめます。タッチパッドに関しても、Windows機で搭載されているものと比べると感度も良く、操作性が良いです。
もちろん、すべてのWindows機種と比べたことは有りませんので、あくまで個人的感想です。
しかし、調べてきたことを答えるような場面でなければ、個人的感想であって全く構わないのです。
「プログラミングはWindowsよりMacのほうが向いている」
もちろん言語にもよるでしょう。iOSのアプリを作る際に使用するSwiftであれば、Macの方が向いているかも知れませんね。Windowsの場合は実際にSwiftファイルを実行するためには、それように開発環境を準備する必要があります。(Bash on Ubuntu on Windows など)
オープンソース化したため、たしかにMacでなければ開発できないわけでも有りませんが、向き不向きという点では確かに向いていると言っても良いでしょう。
また、Linuxベースである点も利点は多いです。実際にレンタルサーバーなどを使う際にはLinuxで構成されているケースがほとんどです。AWSもAmazon Linuxが使用されており、Macを使用する際に慣れておけば、苦戦する場面は少なくなります。
こういった様に、異なるものにはそれぞれ特徴があるので、しっかり理解して使用すること、または選択をする際にその理由を明確化しておくことは大事なことなのです。
物事に対する理由付け
そこまでしっかりと分析ができない、という方もいるでしょう。中には、初めて自分用にパソコンを買う際に、どちらにするか悩んでいる方もいるはずです。
しかしどんな理由であったとしても、自分に対する意味付けをできていれば全く問題ありません。
自分にとっての意味を見つける
前項で述べたように、感じ取ったもので選ぶことも間違いでは有りません。しかし、折角であれば自分にとって意味のあるものを選択したいですね。
今までWindowsを使ったことがある人であれば、MacのPCを使う場面ができたときに備えた勉強の一貫としてMacを選択しても良いでしょう。自分のスキルアップという理由は、とても理にかなっています。
どちらも使ったことがなければ、まずMacを使ってみるという選択でも良いでしょう。
両方買うことはあまり現実的では無いので、どちらか選ぶことになるのは必然です。金銭的な比較をする必要がなければ、まずMacを試してみて次の機会にWindowsを試してみようという意気込みで購入するのも悪く有りません。
その結果、Macが使いやすければ、次も「慣れているからMacを選ぶ」という理由で買い換えれば良いでしょう。
まとめ
好き嫌いがあるように、パソコンを選ぶ際にももちろんそういった感性は働きます。それを素直に出すことが大切です。
そして選ぶからには、自分にとって良いメリットがあるように考えるようにしましょう。
最後に今回述べた重要なポイントを簡単にまとめておきます。
感じたことを言葉にする
流行りを知って体験しておくことは大切
選んだ理由を理解しておく
こういった些細なことでも、しっかりと考えておくというのは大事なことです。
何気なく答えているようなことがあれば、たまに振り返ってみると、思ってもいないような気づきがあるかも知れませんよ。