この記事は、私の考えたビジネスモデルを紹介するコーナーです。考えるだけで辞めたものや、コストやリスクを考えて断念したもの、そこまでニーズがないと判断したものなど様々なので、読んだ方は自分なりの見解や根拠を踏まえて判断したり、各自ビジネスの参考資料としてご活用ください。
今回は「V系バンド必見!?アーティスト衣装販売サービスは成功するか?」について、ビジネスモデルの紹介と考察をまとめていきます。
新しいビジネスに悩んでいる人、これから何かに挑戦したいと考えている人は、ぜひこの記事を読んで発想の足しとしてください。
目的
新しいビジネスを考えた時、多くの人が身近な悩みや、多くの人が抱えている問題を解決すること、または自らの強みを押し出すことを目的とします。その中でも今回は、自分が好きなものと、それが抱える悩みを合わせたビジネスができないかと構想を練りました。
それが「V系バンドを盛り上げる」です。
V系バンドを盛り上げる
実は私はV系バンドが好きで、色んなアーティストのPVを見たり曲を聞いたりします。有名所であれば、L’Arc~en~CielやAcid Black Cherry、the GazettE、GLAYです。中にはJロックとして分類されるものもありますが、今回はそこまで追求せずにいきましょう。
こういった有名所であれば問題ないのですが、思うように売れていないバンドがあるのも事実です。マニアックとされるようなV系バンドも多く、自分が良い曲、良いグループだと感じていても、中々世の中には広まりません。
ちなみに先程挙げた有名所意外で私が好きなバンドは、レイヴ、Rides in ReVellion、POIDOL、R指定、摩天楼オペラです。
※この5バンドが有名ではないということではありません、最初の3バンド含め素晴らしいグループです
ですが、中々思うように成果が残せないバンドは、気づけば解散してしまったり、活動休止になって新曲が出なくなってしまいます。それはファンからすれば非常に残念なことです。ですが、ライブへ参加したりグッズを買って応援するとしても限界があるのも事実です。
そこで、
V系バンドを広めるということ自体をビジネスの目的としておけば良いのでは?
と考えたのです。
もちろん、ただ広告を打つだけでは今までと変わりませんので、V系バンドならではの魅力を別のビジネスとして成立させ、そこからの集客効果を狙うということに焦点を定めました。
提案
V系バンドの魅力といえば何でしょうか?
もちろん世界観や音楽、ライブパフォーマンスなど様々ありますが、その中でも私が一番惹かれたのは衣装です。中には一般販売しているものもありますが、曲に合わせて作られたものが多いのも事実です。ライブへ言ったり、PVを楽しんだりしているうちに、衣装に興味を惹かれて販売されていないかを探したこともありますが、その殆どが既製品ではなかったため、手に入れることはできませんでした。
であれば、私と同じように衣装に魅力を感じた人へ向けて、衣装販売サービスを展開すればビジネスが成立するのでは?と考えたのです。
衣装販売サービス
ライブへ行くと、そのバンドをモチーフにしたパーカーやTシャツ、チェキや缶バッチといったグッズが数多く販売されています。ファンの方は毎回参加するたびに購入したり、新しいものはすべて揃えるような人もいます。
もちろんそれらも魅力的ですが、実際にアーティストたちと同じものが着れるのであれば更に需要は高くなります。基本的にはレプリカ品の販売となりますが、男性アーティストが着ているもので元々はズボンの衣装でも、同じテイストのスカートにするといったものなど、それぞれ需要に合わせても良いでしょう。人間は憧れや興味の対象に近づきたいという思いから模倣する習性があるため、アーティストと同じものが着れるとなれば、より購買意欲を誘うのです。これは、アニメのコスプレに類似しているのですが、2次元を3次元に置き換えるのではなく、3次元そのものが商品となるため、よりリアリティがあるのです。
また、衣装自体に魅力を感じて買ってくれる人もいます。もちろんブランドがそのバンドとなれば、それだけで十分な告知になりますし、衣装として注目されればアーティストそのものが注目されるのは必然です。
集客ポイント
次に集客ポイントについて考えてみましょう。
例えばユニクロの場合は錦織圭選手をモデル契約して宣伝してもらっていますよね。このように、服を売るためには広告塔となるモデルが重要だということがわかります。であれば、V系バンドが衣装を売る場合、アーティスト自体が既にモデルとして成立していることになります。新曲をお披露目したその時点で、モデルが服の宣伝をしていることになるので、今までと全く同じサイクルであったとしても、十分な宣伝効果を満たしているのです。
前項で解説したように、自分が好きなアーティストが着ている服を真似したくなるという欲求を刺激することで、通常の衣服を販売する際に起用しているモデル戦略よりも宣伝効果は強いと言えるでしょう。
次に、動画という強みがあります。
最近では人気アーティストも含めPVをYouTubeで公開しているケースが多くなりました。通常楽天やAmazonで衣服の販売をする際、画像としてどんな服なのかをPRしていますが、これを実際にモデルが着て動いているPV(動画)を宣伝として利用できるのは大きな強みになります。
こちらも、現在の労力をそのまま広告として活かすだけで十分に事足りていますし、PVそのものがアーティストや曲のPRにもつながるため、ブランディングという点においても十分な役割を担ってくれています。
更にInstagramなどのプラットフォームの強みを最大限活かすことです。アーティスト衣装であれば、購入したファンがインスタ映えを狙って写真を上げやすくなります。アーティストやバンドとして集客するのはもちろん大切なことですが、このように拡散力の高い要素を攻めることで、よりビジネスとしても成立しやすく、バンドのPR効果も高くなります。
このように、現在当たり前のようにやっていることを、少し置き換えるだけで強みになる可能性を秘めていますし、展開することで今までの集客ポイントが加速したり、新たな開拓ができるようになるのです。
アーティストがモデルになる
PVが衣装の宣伝になる
Instagram等SNSの拡散力を高める
ビジネスの展開
もう少し具体的にV系バンド衣装販売サービスについて考えてみましょう。
ネットショップとしてはZOZOTOWNの類似サービスと考えてもらえば良いでしょう。服にはユニクロやGUなどといったブランドがありますよね。今回のサービスであれば、もちろんブランドはバンドそのものになります。
衣装によっては複雑なものや、制作費用が高額で在庫を抱えるのが難しいケースも考えられます。そういったものは、完全受注生産や予約販売で対応します。通常の衣服と違い、コアなファンや「本当に欲しいと考えている人」を対象にしていれば、これは成立すると考えておいても良いでしょう。
アーティスト側の最大の目的は集客です。ですが、広告のようにただお金を払って集客するのではなく、それ自体が利益へとつながることが理想です。
ネットショップとしても、ただ存在しているだけでは集客力がありません。ですが、アーティスト側が作り上げるPV(動画)や、販売者そのものがモデルになってくれているという強みが恩恵として受けられますよね。
このように、可能な限りWin-Winになるような状態を目指して展開することで、互いに抱えるマイナスポイントを補填し、プラスポイントを最大限活かしていきます。
収益ポイント
次に収益ポイントについて具体的に見ていきましょう。
ネットショップにアーティストが参加するという形式になるため、出展料として月額費用をいただくことになります。ショップのデザインをカスタムしたい場合は、それに応じてフレームだけをそのアーティストテイストに作り変えることをオプションとできますし、もっと簡易にするのであればテーマカラーは背景・メイン画像だけを差し替えられるようにするだけでも十分それらしくなります。
より多くのアーティストに参加してもらうことで、ショップは力をつけていきます。なので、将来的に見れば基本月額料をもらわずに、販売手数料として数%もらったり、ショップにオプションを設けておき、それをサブスクリプションとしても良いでしょう。
また、トップページへバナーを掲載したり、特集サービスをすることでも十分収益ポイントになります。ごく一般的な展開方法ですが、それが商品を売るだけではなくバンドのPRになるのであれば、出店者側にとってもメリットは大きくなりますね。
ファンの増加
多くのアーティストが参加することで、さらに各バンドの集客率は高まります。それは、今まで獲得できていなかったユーザーに対してアプローチすることができるということです。
自分の目的とするアーティストが出品していれば、ファンはそこへ集まります。同じショップ内で他のアーティストも出ていれば、ショップ内を循環することで今まで知りえなかったアーティストと巡り会える可能性が出てきます。衣装がかっこよければPVを見てくれたり、曲を気に入ってくれたらそのままCDや音楽DLにつながるかも知れません。同じジャンルや業種が集まることで、自然とユーザーもそこへ集まり、興味のある潜在的ユーザーへのアプローチにもつながるのです。
これは飲食店では一般的なことですね。食べログやホットペッパーなど、お店を探しているユーザーはそこへ集まり、その中で循環することでお客さんを確保できるようになります。有名店の恩恵を他店が受けられるという、とても理に適ったビジネスモデルなのです。
ZOZOTOWN、食べログなど既存の素晴らしいサービスを参考にして、V系バンドに置き換えた結果が、衣装販売サービスの発想へとつながっているのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「V系バンド必見!?アーティスト衣装販売サービスは成功するか?」についてビジネスモデルをご紹介しました。
2020年1月ごろに思い浮かび計画していましたが、コロナの影響もあり実現しなかった(2020年段階では実現しなくて良かった)ビジネスモデルの1つです。もちろん、ここに記述している以外の根拠やメリットも存在していますが、V系バンドの実状や衣装販売というネットショップの知識などに関してもまだまだ調査不足ということもあって案止まりなのは否めませんし、実際に挑戦したところで実現するかどうかもわかりません。また、過去または現在類似サービスが存在する可能性もあるでしょう。
ですが、もしビジネスモデルに悩んでいたり、この記事を読んで発想が浮かんだ人がいれば、積極的に挑戦してみてください。新たな販路開拓やビジネス・企画の参考にしてくださいね。