「なかなかオーガニック検索の割合が増えない」
「どういったSEO対策をすればいいかわからない」
ブログやサイト運営者の方で、思うように成果が出ないと悩んでいる人は、まだまだSEO対策が十分ではない可能性があります。そして、SEO対策の中でも知らないと損する一つが「表記ゆれ」への対応です。
今回はPV数が伸び悩んでいる人に向け、「知らなきゃ損!表記ゆれに強くなるSEO対策」についてご紹介します。
表記ゆれとは
そもそも表記ゆれとは何なのでしょうか?
例えば、「猫」と「ネコ」は意味が同じですが検索では別物として扱われます。このように意味が同じであったとしても、表記が異なることを指しており、この違いによって検索順位が異なったり、一方のワードでは検索に引っかからないということが起こります。
表記の違いで結果が異なる
Google検索の結果で見比べてみましょう。
左が「猫」、右が「ネコ」を使った検索結果です。
中には同じ記事が上位へきているものもありますが、必ずしも一致しているというわけではありません。
多少順位が下る程度であれば許容範囲かも知れませんが、一方が検索に引っかからないのであれば、表記ゆれの対策によってもたらされる効果は大きいでしょう。
では、表記ゆれにはどういったパターンがあるのかを考えてみましょう。
ひらがなとカタカナと漢字
日本語では基本的に3つの表記で表すことができます。それが、ひらがな・カタカナ・漢字です。
もちろん一般的に使われているもので表記の限られているものもありますが、「猫」のように優劣がつけにくいものも存在するため、これは意外と厄介な問題です。
また、「子牛」と「仔牛」のように、漢字の中だけでも複数の表し方があるワードも存在しますし、「子ども」や「子供」のように、一部だけひらがなで表記するようなパターンも考慮しなければなりません。
英語と日本語
Twitterの場合で考えてみましょう。本来英語で表すものでも、日本人であれば「ツイッター」と認識して検索する人もいるため、やはり検索結果が異なります。Facebook、Instagramに関しても同じです。カタカナ語として認知されているものは意外と多く、表記ゆれではこれらも対応しなければなりません。
こういった表記ゆれを対処できているだけで、ユーザー層が変わったり、露出度が一気に増加する場合もあります。なので、メインとなるワードにどのような表記方法があるかは細かくチェックしておきましょう。
呼び名のバリエーション
テーマや記事によっては、表記だけでなく呼び名そのものが異なるケースもあります。地域や世代の違いで呼び名が変わったり、業界によって一般的な呼び方があったりするため、このすべてを考慮できていれば、思わぬところからニーズを獲得できたり、ワードによってはレッドオーシャンからブルーオーシャンに変わることも少なくありません。
クロダイとチヌ
クロダイという魚ですが、関西ではチヌと呼ばれています。他にも地域によって呼び方が異なりますが、それらはすべて同じものを指しています。
もちろん、中には「厳密には違う」というものもあるため一概には言えませんが、ページの内容が共通していれば、ユーザーがどのワードを使って調べてもぜひ表示したいですよね。
但し、キーワードによっては明らかに検索数が少ないものもあるため、そのすべてに対応する必要はありません。あくまでSEO対策として検索回数が多いものに越したことはありませんが、競争率が高すぎるものはニッチなワードで攻略してみるとPV数を爆発させる突破口になるはずです。
キーワードの選び方
表記ゆれのワードはどのように選べば良いのでしょうか?
各記事が決まれば、それのメインとなるワードがいくつかピックアップできますね。まずはそれを前項で説明したような言語や組み合わせを変えながら抽出することです。注意すべきポイントは、欲張り過ぎないということです。
後ほど解説しますが、使える文字数は決まっているため、大量にピックアップできたとしても、そのすべてに対処することは難しく、むしろ本軸からずれて逆効果になる危険性があるからです。
ユーザー目線で考える
宝石を売るサイトで考えてみてください。
ダイヤモンド専門店であれば、ルビーや真珠など他の宝石類は置いていないはずです。ですが、ここでそういったものを類似ワードとして含めてしまえば、ワードとサイトの関連性がなくなります。エメラルドが欲しくて調べているのに、ダイアモンドの専門店が表示されてしまえば、ユーザーからしても困ってしまいますね。
もちろん宝石という点においては関連しているため、それが全く効果がないとは言えませんが、そちらを優先し過ぎると本来ダイヤモンドの購入を検討しているユーザーへのアプローチは弱くなってしまい、コンバージョン率は大きく減少してしまうはずです。
この例で考えた場合、ユーザー目線で考えるのであれば、「ダイ(ア)モンド」というワードを表記ゆれで採用すべきです。英語表記をそのまま日本語読みしてそのワードで検索してしまう人は多いですし、ユーザーの意図からはズレていませんね。
また、和名であれば「金剛石」と呼ばれているので、「金剛石」「コンゴウセキ」なども表記ゆれとして採用しても良いでしょう。ただ、これらで検索する人があまりにも少ないようであれば、無理に詰め込む必要はありません。
あくまでユーザー目線で考え、ヒットさせたいページを見たいと思わせている人に対して検索順位をあげていくことが重要です。「数撃ちゃ当たる」と考えてしまわず、ユーザーの要望を的確に捉えることがより効果の高いSEO対策となります。
具体的な対応策
表記ゆれのワードがピックアップしたら、具体的にどうすれば良いのでしょうか?
一般的な方法は、タイトルまたはディスクリプションへ反映することで、表記ゆれをカバーします。
今回はTwitterというワードで表記ゆれに対応したこちらの記事をサンプルに見てみましょう。
titleへ起用する
この記事のタイトルは以下の通りです。
TwitterでYouTubeのリンク付きサムネイルを表示させる方法【超実践的Webプログラミング活用法】
タイトルではTwitterという英語表記を用いて、Twitterで検索した人に対してアプローチをしています。タイトルに用いたワードは検索結果に強く影響するため、検索回数が多いものや、競合が少ない表記を選ぶようにしておきましょう。
また、タイトル内に英語や漢字、カタカナ、数字などを入れるとユーザーの目に止まりやすいという効果もあるため、その辺も考慮しながら組み合わせることもクリック率を上げるためには有効な手段です。
descriptionに記述する
では記事に設定されているディスクリプションを見てみましょう。
ツイッターでツイートしても、一覧にYouTubeのサムネイルが表示されない!と悩んでいる方はいませんか?そのお悩み解消しましょう。簡単なHTMLの知識さえあれば、誰でもコピペで実践できます。プログラミング学習をしている人は、ぜひこの機会に簡易的なWebアプリケーションとして実践的且つ実用的な方法を学びましょう。
こちらではカタカナ表記で「ツイッター」としているのがわかりますね。このようにタイトルとは異なる表記を用いることで、表記ゆれに対応しています。
基本的にはディスクリプションを使って対応することが一般的で最も効果があります。検索パターンがいくつかあるワードを使う場合は、タイトルと同じ表記にせずディスクリプションとのバランスを考えて構成するようにしましょう。
また、ただワードを詰め込むのでは十分な効果が得られませんので、自然に文章に起用するようにしてください。
meta keywordを使う
現在Google検索ではメタタグのkeywordに設定されているものは検索で反映されません。昔はページ上に表示されないこの機能を用いて表記ゆれのワードを設定していましたが、これからのSEO対策では不要です。
ですが、今後こちらが検索結果に対して有効になる可能性はゼロではありませんし、マイナス効果は生まないため、ダメ元で設定しているページも少なくありません。もし自分のブログやサイトへ導入するために特別な処理が必要になるのであれば、記事の品質をあげたり、ディスクリプションやタイトルを洗練することに時間を要する方が高い効果が期待できるので、優先順位は下げておくほうが良いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「知らなきゃ損!表記ゆれに強くなるSEO対策」について、ご紹介しました。
PV数が伸び悩んでいる人や、本格的にSEO対策の知識を身につけるために学習中の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。