「出会いがない」
社会人になると多くの人が抱く悩みの1つです。職場の男女比率や年齢層が理由の人もいれば、同じ職場での出会いは求めていない人もいるでしょう。
今回はそんな「出会い」を解決するための企画「出会い&学習の超正統派マッチングサービス」について、企画案と考察をまとめました。
この記事は、私の考えたビジネスモデルを紹介するコーナーです。考えるだけで辞めたものや、コストやリスクを考えて断念したもの、そこまでニーズがないと判断したものなど様々なので、読んだ方は自分なりの見解や根拠を踏まえて判断したり、各自ビジネスの参考資料としてご活用ください。
目的と発想
コロナショックの自粛期間中であっても、婚活パーティーやマッチングサービスなどは小規模かつソーシャルディスタンスに気を配りながらも行われていましたし、Zoom婚活やデートといったオンライン上での出会いの場が生まれるなども話題になりました。
それだけ大人になると出会いの場は少なくなり、その反面出会いを提供するサービスは需要が高いと言えるのです。そして、出会い系アプリもかなり一般化しているとは言っても、まだ大半の人がハードルが高いと感じていたり、「ネットでの出会い=怪しい、良くない」といった考え方をしてしまう人も多いのです。
ですが、そのイメージを払拭することができれば、潜在ユーザーの獲得が出来ることはもちろん、現在アプリなどで出会いを求めている既存のユーザーに対しても強いアプローチが可能なのです。
参加しやすい出会いの提供
そのためには「参加しやすい出会い」を提供することが大きな課題です。そして、それを満たすために追加した要素が「学習」です。
朝活や勉強会、セミナーなど学習を目的とした集まりを、この出会い系ビジネスと合わせることで、参加者からすれば目的の置き換えができます。勉強のために参加するという口実は非常に良く、参加することで自らに向上心があることをアピールできるというのも強みになります。
また、男女の出会いだけではなく、ビジネスとしてのつながりへとなることも考えられることを考えれば、学生時代の部活動やサークルに近い感覚だと言えるでしょう。学習という1つのテーマで交友関係をつなげることで、より自然に人同士の接点を作り上げていくのです。
教師・講師の需要を拡大
学習という要素を取り入れただけでは、今までの出会い系サービスやビジネス交流会と大きな差は生まれませんよね。ですがこのマッチングサービスの肝は主催側にあります。利用者は参加者だけでなく、主催者にもなれるのです。そして、ここでターゲットとなるのは教師や講師といった、現在仕事として教える立場にいる人たちです。
小学校や中学校で教えている内容を、そのまま大人に対して教えるというだけでもかなり需要はあります。中でも英語は一番人気になるでしょう。特に中学レベルの学習は大人に慣れば忘れてしまっていて、再度教養をつけるためにも学び直そうとする人は多いのですが、モチベーションはもちろん時間の余裕も取りづらかったりと、中々思うように進まないものです。
教える側からすれば、日頃学校でやっていることの延長としたり、予行演習と思って取り組んでもらうのも良いでしょう。また、小中学生であれば中々伝わりにくいようなコアな部分の話ができ、同じ50分という時間だったとしても、教壇になって授業するのとは違い、ラフに楽しむことが出来るのです。
もちろん、教師だけではなく自分の持つノウハウを提供できる人は、主催者側として出会いの場を提供しながら自らもその場へ参加することができるため、一石二鳥になります。さらに、主催者は参加費という形で収益化させることもでき、副業として利益を生み出しながら参加することも可能にすればよりニーズは高まります。
飲食店の集客サポート
次に場所の提供についてです。集まりのためにはセミナー会場を貸し切ったり小会議室を借りる必要があると考えている人もいますが、実はそこまで大規模にする必要はありません。5〜6人の勉強会程度であれば、カフェや飲食店のワンテーブルあれば可能だからです。
提携するカフェや飲食店であれば、事前予約をすることで場所を確保してもらったり、営業時間外に場所だけを貸してくれるなど、互いにメリットを提供します。カフェの場合は場所代を受け取ったり、1人ワンオーダー以上などの条件をつけてもらい、主催・参加者にはそれを厳守してもらいます。レストランや飲み屋の場合は、事前にコース注文をして予約を確保する形式も良いでしょう。飲み屋などであれば、午前中など営業時間外に場所だけを提供するような形式でも構いません。注文が入らないのであれば、仕込み時間中などに場所を有効活用して利益を生み出すことができるのです。
1度お店に来てもらえれば、そこからリピーターとなってくれることもあります。マッチングサービスとして利用することだけではなく、そこからの集客につながる可能性も十分にあるため、それで認知度を高めることができれば、お店にとっても長期的な営業効果となりますね。
企画内容
それで具体的な企画内容をまとめていきます。
「出会い&学習 超正統派マッチングサービス」
最大の目的は出会いです。そこに学習という要素をプラスしています。
この2つはどちらもニーズが高く、合わさることで「参加しやすい出会い」が実現します。学習テーマに興味のある人を集めることで、比較的似た趣味や価値観を持った人同士をマッチングします。また、出会いを直接的な目的とせず、学習というフィルターを挟むことが最大のポイントになります。恋愛関係以外にも、そこからビジネス仲間として繋がりを持てるようになるなど、ただ「出会い」を重視するのではなく、共通テーマから多くの人を知ったり話したりする機会を提供する場とします。
ターゲット
参加者、主催者によってターゲットは細分化されますが、共通として「出会いがない」と悩みを抱えている人を対象とします。
参加者は交流関係を広げたいと考えている人が中心になります。20〜60代以上までその幅は様々ですが、仕事に余裕がでてきて、出会いや学習へ取り組もうと考えているような30〜40代の男女がメインターゲットになります。学習という目的も存在するため、原則として既婚でも参加可能です。
主催者(教える側)の主なターゲットは教師です。教えるということに関してプロフェッショナルという強みがあり、小中学校の勉強内容であっても大人に対してニーズがあるため、主催者側としては最も需要が高くなることが予想されます。また巷では「教師=出会いがない」と言われることが多いため、そのニーズを解決するためにも適任だと考えます。
収益ポイント
このサービスの収益ポイントについてです。企画段階でのメインとなるのは以下の3点です。
有料サービスの利用
飲食店契約
広告費
有料サービスの利用
主催者が参加費有りのイベントを開催した場合は、その一部が手数料として運営に支払われます。
基本無料で利用できるものとしますが、条件によって主催者・利用者登録の有料化についても導入を予定しています。
主催者の場合であれば、月単位でイベント開催数の上限を設けたり、参加費有りのイベントを主催するためにはVIP会員登録が必要など条件を設定しておきます。他にも、イベントで使用するスペースをサービスを通して利用する場合は、その一部が運営者側に支払われるものとします。
参加者の場合は、月単位でイベントの参加数の上限を設けておき、無制限に参加できるようにするためには主催者同様にVIP会員登録が必要なものとします。他にも投げ銭のような主催者を支援システムを導入して、その一部が手数料として運営者側に支払われるようにします。
飲食店など会場契約
イベント開催場所を提供してくれる飲食店、カフェなどと提携することで契約金を受け取ります。提携した飲食店に関しては、システム上からの予約受付を可能として、場所代として主催者へ請求でき、その一部を運営者側に支払われます。飲食店の営業時間外で場所のみを提供することも有りとして、仕込み時間などに場所を有効活用することを可能とします。また、飲食店以外にもセミナー会場や企業が持つ小会議室をイベント会場として貸し出し、利用料を請求しても構いません。
カフェや飲食店は1人ワンオーダー制や、予約時にコースメニューを選択させるなど条件を設定することができます。そこから得られる店側の利益に関しては、運営者へ支払う必要ありません。
広告費
会場契約している飲食店などは、追加費用を払うことでオススメ表示させたり、主催者側がイベントをより多く露出させるために、広告費を払ってPRイベントとすることで、運営者に広告費が支払われます。
また、クリック課金制の広告や確定報酬型のアフィリエイト広告などもサイトまたはアプリへ表示させ、収益化を狙います。こちらに関しては参加者や主催者、場所契約者から得る金額が運営するに十分足れば不要とします。
その他スポンサー広告についても、必要に応じてアプリまたはサイトへ掲載することで収益化させます。
問題点
企画段階で考えられる問題点を挙げておきます。運営していくにあたってはいくつかありますが、その中でも事前対策が必要になると予想されるのが以下の2点です。
悪徳ビジネス
参加者の確保と比率
悪徳ビジネス
出会いの場を提供すれば、それを上手く利用しようと悪徳ビジネスを持ちかけてくる人が出てくることが予想されます。仕事の交流を深める場として利用することは目的の1つのため、原則として規制をしないことになりますが、NGユーザーなどを利用者がマークできるようにしておくことは検討しなければなりません。
こういったセミナーや出会い系で多いのが、有料出会い系への勧誘や保険・ネットワークビジネスです。主催者側は自分のイベントにNGユーザーを入って来れないようにして、利用者ユーザーは自分が参加しようとしているイベントにNGユーザーがいるかどうかを判別する機能を導入するなどで対策をします。また、電話番号認証などを取り入れ1人複数アカウントにならないような制限は設けるものとします。
参加者の確保
最もネックになるのが集客力です。サービスが軌道にのり、参加ユーザーが飽和状態になれば良いですが、そうでなければイベントを立ち上げたとしてもユーザーが集まらないという結果になってしまいます。
そうならないためにも通常のイベントとは異なる手順でマッチングさせる必要があります。
通常
- イベント作成(日時・場所の決定)
- 参加者募集
- イベント当日
当サービス
- イベント仮作成
- 参加者マッチング(日時やテーマを事前に設定)
- 参加者、イベント日の決定
- イベント当日
こうすることで、予約のキャンセルや参加者が規定の人数に達しないなどを防ぎます。無断キャンセルに関してはペナルティとし、アカウントの一定期間停止や公開情報としてバッド評価を設けるなどして、悪質なユーザーの判別を行います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「教師が勝ち組!?出会い&学習の超正統派マッチングサービスとは」について出会い系サービスのビジネスモデルを紹介しました。
現段階では机上の空論のため、考えが甘い部分や成立していない部分も多いです。もしこの記事を読んで「面白いビジネスだ!」「コレは売れる!」と感じた方は、ぜひ貴方なりの考えを含めて作り上げてみてください。
新しいビジネスへ挑戦や販路開拓をしようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。