「諦めたらそこで試合終了ですよ」
漫画の中でも有名なセリフですが、これからあなたは何を読み取りますか?
何か目標を達成するために努力が必要とされますが、その方法がわからずに試行錯誤したり、そもそも挑戦すらできずに終えてしまう人は多いのです。
努力をした人は、ほとんどがそれは結果的に正しかったと自己正当化して解決してしまいますが、それは本当に正しいことなのでしょうか?
今回は『「諦めが上手い人」ほど成功する!正しい目標の立て方』について、長期目標や短期目標の立て方や撤退条件の重要性についてを解説します。
正しい努力とは
努力することに対して称賛されやすい日本ですが、これには良い面と悪い面が潜んでいます。一生懸命に取り組むその姿勢を評価されることは全く悪いことではありませんが、それが結果として実らなければ意味はありません。
全く関係の無いような努力でも、将来的にそれが実を結ぶ可能性はもちろんありますが、それに期待し続ければ間違った努力を続けてしまうことになりかねません。
自分に合った方法を知る
努力の方法は人によって異なります。全く同じ方法で100%効果が出るという確証はどこにもありません。だからこそ「〇〇さんが成功した方法だから正しい」や「〇〇さんが結果を出している」というのを鵜呑みにしてしまえば危険なのです。
ですが、それを参考にすることは大いに構いませんし、むしろ成功例として研究し、自分の努力へ活かすべきだと考えています。全く前例が無いことに取り組むよりも、前例があることを参考に取り組む方が、正しい努力への近道なのは間違いないからです。
自分に合った方法を見つけるためには、自らが体感してみなければわかりません。私も含め多くの人が言っているような「毎日継続」ということに関しても同じことです。
実際に試してみた結果、それで反応が得られなかったり将来性を感じられなければ手を引くという選択肢は決して間違いではありません。
諦めたらそこで試合終了
では、間違った努力なのか、正しい努力なのかはどういった基準で判断をすれば良いのでしょうか?
それは、成果に繋がるか、そうでないかという点でしか判断ができません。
そのため、某有名スポーツ漫画でのセリフのように「諦めたらそこで試合終了」だということです。
プログラミング学習に置き換えて考えてみましょう。
「1つの書籍を100回読破すれば実践で使えるレベルまでなれる」と考え、その努力に取り組んだとしましょう。ですが、50回読破した時点で全く内容は頭に残っていません。
残り50回読破しようにもそれなりの時間がかかってしまうので、この方法を諦めたのであれば、そのタイミングでそれが間違った努力だったということになります。これが99回だったとしても同じです。もしかすると、100回目が読み終わった瞬間に、あらゆることが把握できて実践レベルで使いこなせるかも知れません。
99回読み終わった時点でその効果が得られなければ、大半の人が100回読み切ったとしても成果は出ないと考えるはずです。ですが、実際に試してみなければその結果はわかりません。
99回目で諦めれば、その書籍を読んだ時間は、無駄な努力の期間となります。ですが、もしあと1回読んでマスターできていたのであれば、100回分読んだその時間は正しい努力の期間に変わります。もちろん、無駄だった期間がこの先全く役に立たないということはありませんが、役に立つという保証が無いのも事実です。
正しい目標の立て方
では、どうすれば成果の伴う正しい努力に行き着くことができるのでしょうか?
それには、正しい目標設定をすることです。そうすることで、自らを正しい方向へ計画的に導いてやることができるのです。
長期目標から短期目標
前項で説明したプログラミング学習の例であれば、「実践レベルで使えるようになる」という長期目標と、「書籍を100回読破する」という方法だけが設定されていました。ですがこの場合、その方法が間違っているかどうかを判断する基準がありません。その判断基準を設けるためにも、長期目標に対して短期目標が必要なのです。
正しい目標の立て方は、
- 長期目標
- 短期目標
- 方法
という順番です。
中にはこれを逆転させて考えてしまう人が多いので、もし目標がある場合は今一度この順番で立て直してみると良いでしょう。
プログラミング学習の例でいけば、長期目標が「実践レベルで使えるようになる」が該当しますね。それが決まれば、次に短期目標を設定します。短期目標は長期目標に到達するための道標です。
もし学習言語がPHPであれば、
- 変数と配列を理解する
- 関数を理解する
- 動的なサイトが作れる
- オブジェクト思考を理解する
- Webアプリケーションが作れる
→ 実践レベルで使える
このような5段階に分けて仮定しましょう。
次に方法である「1つの書籍を100回読破」を設定します。そうすれば、短期目標に対して時間が設定できるようになります。
今回は直接時間の設定をせず、100回読破を5分割して
- (20回目)変数と配列を理解する
- (40回目)関数を理解する
- (60回目)動的なサイトが作れる
- (80回目)オブジェクト思考を理解する
- (100回目)Webアプリケーションが作れる
このように読了した回数で短期目標を設定しました。
こうすれば20回読み終わった段階で、その短期目標が達成できていなければ、方法に間違いがあるかも知れないと判断基準ができあがります。
絶対遵守にしない
正しい目標設定をしても、それに縛られ過ぎるのは良くありません。
目標はあくまで計画であって、それが変動することはごく自然なことだからです。
プログラミング学習の例で考えれば、40回目で関数が理解できていなければ、短期目標とズレが生じているということになります。だからといって方法が間違いだったと決めつけるのはあまりにも早計です。
ズレが生じた場合、目標設定を見直す必要があります。ですが、多少のズレであればそのまま突き通した方が良い可能性もあるため、判断基準が難しいポイントです。
なので、次の目標がまで様子を見るか、その中間地点へ短期目標をズラすのが良いでしょう。
40回目で関数の理解ができていないのであれば、次の60回との間をとって45〜50回目辺りで理解ができているかどうか確かめるのです。もしそれが達成できていればそのまま続行することで最初の目標設定通りに進行できるかも知れません。
ですが、次の段階でも崩れが生じる場合は、方法を見直すか目標設定を見直す必要があります。
そして、これは悪い時だけに当てはめるだけではいけません。
20回目の段階で関数の理解ができていた場合は、短期目標の地点を早めたり、回数自体を少なくすることを検討する必要があるからです。
ですが、後半の目標に予想以上に時間がかかる可能性も考慮すれば、上手くいっているからと言って過度な目標設定をしてしまうのも良くありません。
撤退条件の重要性
計画は崩れるという前提を考慮したとしても、その都度調整をしていればズルズルと継続してしまうことになります。ですが、これが結果的に正しい努力ではなく、間違った努力の方向へ行く場合は早い段階で見直さなければなりません。
そうさせないためにも必要なのが撤退条件です。
損切りが勝者の条件
そもそも方法が間違っているのであれば、別の方法へ切り替えなければいけませんし、目標が間違っていれば計画の全てを見直さなければなりません。それを継ぎ接ぎだらけの応急処置でつなぎとめていれば、最終的には出血多量となってしまうのです。
そうならないためにも、撤退条件を定めてできるだけ早い段階で損切りをしましょう。
プログラミング学習の例であれば20回目で第一段階の短期目標を定めています。それとは別に、最低ラインとして設定するのが撤退条件です。
ギャンブルであれば、撤退条件は負け金額です。
「1万円を使い切ったら」という撤退条件であれば、1万1円はアウトです。ですが、1万円を投入した段階で勝ちがチラついたら、我慢できずに追加投資してしまう人が多いのではないでしょうか。このセーフティーが効かせられないのであれば成功はあり得ません。
本当に成功を手にする人は、1回の大きな成功に賭けるのではなく、小さくても継続的で長期的な成功に重みを置いているのです。
撤退条件を決め、しっかりそのラインで損切りができた場合は、それ単体が間違った努力だとしても、少し引いて全体的な視野で見れば正しい努力になる可能性が高いです。
勝ちを信じて挑戦するのはもちろん大切ですが、勝ちを信じて諦めるということも非常に重要なことなのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は『「諦めが上手い人」ほど成功する!正しい目標の立て方』についてご紹介しました。
諦めることが全て悪いことではありません。その敬意やタイミングが自分の中で考え込んだものであり、現在の努力やその成果へと繋げるためにしたことであれば、むしろ誇るべきことなのです。
これから何かを成し遂げようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。