「いままでのnoteがいきなり公開停止になった」
「YouTubeであげていた人気動画が削除された」
規約変更、違反などを理由にこういった被害は年々増えています。自覚して悪意あるコンテンツを作っているユーザーであれば当然の結果だと言ってしまえば済むことですが、努力して収益化する糸口を見つけ出して稼いでいた人からすれば、これほどダメージの大きいことはないはずです。
今回はそういったプラットフォームを活用して収益化をしている人へ向けて「プラットフォーム依存の危険性」についてご紹介します。
人気プラットフォームとは
noteやYouTube、ニコニコ動画やアメブロなど様々なものがあり、その中でも最近勢いがあるのがnoteやYouTubeです。SNSも同じで、TwitterやFacebook,Instagramなども該当します。
これらを消費者ユーザーとして使うのは自由であり、自分に合っていると感じたものだけを中心に利用するというのは間違いではありません。ですが、これらを使って集客や利益を上げている場合、それに頼りすぎるというのは危険が伴います。
ではこういった人気プラットフォームのメリットやデメリットはどういった点が上げられるのか見ていきましょう。
メリット
人気なものは、それだけユーザーを抱えているということに魅力があります。これは高機能、使いやすいという点を超えたメリットだと言えるでしょう。
また、最近注目化されているのは収益化の仕組みです。今までは消費者という立場でしか利用できなかったものが、自らが参戦することによりお金を稼ぐ場に変わり、楽しい場所から儲かる場所へとチェンジし、その完成された仕組みが登録するだけで得られるというのが大きな魅力です。
表題のnoteであれば、無料登録をするだけで記事を売るという仕組みが手に入れられます。今までは、ブログにアフィリエイト広告を貼り、自ら収益化する体制を用意する必要があり、ユーザーを集めるのも一苦労でした。ですが、note上にある程度ユーザーがいることもあって、集客という点に置いても優位性があり、収益化させるまでの手順もかなり簡易化されています。アフィリエイトであれば、2つのツールを利用しなければなりませんでした。ですがnoteの場合は1つで完結させられるということが、ユーザーの購入率にも繋がり、より稼ぎやすい場として成立したのです。
デメリット
今までよりも稼ぎやすくなったということは間違いありません。YouTubeに関しても、もちろん戦略や品質という点は重要になりますが、基本的には動画を上げるだけで一定基準を満たせば収益化されます。noteに関しても、記事を書いて有料で販売すれば後は売れるのを待つだけです。
しかし、ここで勘違いしてはいけないのが、あくまでそれはプラットフォームへ依存して稼いでいるということです。
YouTubeもnoteも参戦者が増え今や飽和状態となってレッドオーシャンと呼ばれています。それで稼ぎにくくなったと感じている人は多いでしょう。ですが、それはデメリットでも何でもありません。
ユーザーが増えれば、それに比例して規約違反をするものが出たり、プラットフォーム側としては予期しない使い方をされてしまう可能性が高まります。そうなれば、今まで以上に規約が厳しくなったりして、アカウント停止や記事の公開停止につながるのです。それこそがデメリットとなります。
noteの場合、今まで何気なく書いていた記事が公開停止になることがあります。もちろん、その内容が規約違反していればのことです。ですが、1年前には問題なかったような内容でも、ユーザーが増えることによって記事の内容がNGになりいきなり絶たれてしまうということは稀なことではありません。
YouTubeに関しても、何十万回も再生されていた動画が公開できなくなったり、収益化ができないコンテンツと認識されてしまうこともあります。最近では、子ども向け動画の判別が導入され、一部ユーザーからすれば過去の資産がほとんど無駄になってしまったというケースも出ています。1ヶ月前には毎月100万円以上という金額を生み出していたコンテンツが、翌月0円になってしまうようなことも考えられるということです。
プラットフォームに依存している以上、それは当然のことだと受け入れるしかありません。ユーザーを苦しめるために企業側が対策をしたのではなく、ユーザーが増えることによってほころびが明確になり、それに対応した結果がたまたまユーザーに取って不自由な結果につながったというのに過ぎないのです。
解決策
解決策は、プラットフォームから脱却するということではありません。寧ろ、便利なものは積極的に使い、収益化のチャンスがあればどんどん参入すべきだと思います。
最大の問題点は、1つに依存してしまうということだからです。
私が新卒で勤めた会社は福祉業界でした。そこで知ったのは、あくまで市区町村で決められた制度に従って利益を得ているということです。もちろん、会社独自で収益を上げているような福祉のしごともありますが、一般的には利用者のサービス利用時間や回数から金額が算出され、その一部を利用者が、残りを市区町村が負担しています。制度が変われば場合によって金額が大きく変動するため、毎年の制度改定で左右されてしまうのです。
どれだけ厳しい改定が行われたとしても、それに従うしか方法はなく、キツイと感じればそれから抜け出すしか他ありません。
YouTubeやnoteに関しても、何か1つに依存してしまえば、規約改定1つで収入が絶たれてしまうことになります。だからこそ、多方面に手を伸ばし、利用できるものは活用すべきなのです。
多くのプラットフォームを使いこなすため重要なのが「スキル」や「ブランド力」です。例えばYouTubeの場合は動画の面白さやクオリティが重要視されます。YouTubeで人気の動画がニコニコ動画では全く再生されないのであれば、それは「YouTubeで売れるコンテンツ」に過ぎません。noteに関しても同じことで、note上で何百人というユーザーに購入してもらっていても、ブログで掲載したら月間100PVもいかないのであれば、それは「note上で売れる記事」でしかないのです。
芸人さんがYouTubeに参戦していることも同じようなことが言えます。テレビでは引っ張りだこな人が、YouTubeに動画をあげてもチャンネル登録者数も数千人、再生回数も数百回となれば、それはユーザーからすれば興味が無く、ただテレビ業界の人が使いやすかっただけということになります。
その人に備わっているスキルはもちろん、プラットフォームではなくコンテンツまたは人に対してブランド力が備わってなければ意味がないのです。
SNSに関しても同じようなことが言えます。Twitterで多くのユーザーを抱えて集客ツールの基盤となっていたとしても、それに規制が入ってしまったり、今までよりもユーザー数が少なくなって効果が薄くなってしまえば、新たなプラットフォームに乗り換える必要が出てくるかも知れません。その時、別のものでも同様の集客力を発揮できれば良いですが、その保証はありません。だからこそ多くのプラットフォームの特性を予め理解しておき、可能性があるものは並行して活用すべきなのです。
最大の解決策は、依存しないことです。メインが潰れても、それを補うだけのサブウェポンを常備しておくことこそが、戦略的に生き抜くためには必要なのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「有料ノートが公開停止!?プラットフォーム依存の危険性とは」について人気プラットフォームのメリットやデメリット、その解決策をご紹介しました。
現在YouTubeやnoteで収益を得ている方、これからそういったプラットフォームを活用して収益化をしようと計画している方は、ぜひ参考にしてくださいね。