最近はずっとPHPポケモン開発にかかりっきりでしたが、そろそろ「役立つもの」を作りたくなったので、思いつきで作ってみました。
もちろん「汎用性」のあるものは、既に世の中に存在しているため、ありそうでなさそうなニッチなものを攻めてみます。
そんな中、今回挑んだのは「人員配置計算機」です。
※実際に存在の有無を調べたわけではないので、もっと高性能なものがあるかも知れませんのでご了承ください
JavaScriptで作る計算機
PHPをメイン言語している自分ですが、今回はわざわざサーバー側で計算させるよりもフロントのみで簡潔させる方が作り込みが減らせそうだったので、JavaScript中心で組み上げました。
とは言っても、生JSではなく「jQuery」を使っているのでその辺りもご理解ください。見た目は、Bootstrap4のカスタム版です。
今回実装した計算機は、従業員の1週間の勤務時間等を入力すると、人員配置基準に満たされているかどうかを自動算出してくれるというものです。最低基準だけでは物足りないので、一部の加配加算なども含めた計算ができるようにしています。
この人員配置計算機は「福祉」に焦点を当てたものですが、一括りに福祉といっても膨大なサービスがあり、それぞれ人員配置は異なります。なので今回は、最近需要が高めな「児童発達支援・放課後等デイサービス」に対応したものにしました。
児童発達支援・放課後等デイサービスとは
そもそも、「児童発達支援」「放課後等デイサービス」とはなんぞ?という人も多いでしょう。ざっくり説明すると「障害児童の通所サービス」です。
児童発達支援は未就学児(小学生未満)、放課後等デイサービスは就学時(小学生以上、18歳以下)となります。
※もう少し細かく説明すると、18歳になった年度の3月末までです
もっと詳しく知りたい人は、ぜひ市の障害福祉サービス課のような部署へお問い合わせください。もしこの辺りの詳しい説明を自分に求められても、知っている範囲は限られています。
神戸市仕様
もう少し細かなことを突っ込んで補足しておくと、この人員配置計算機は「神戸市の制度に合わせた仕様」となっています。
国の事業だったはずなので基本的には同じですが、他の市の人員配置は「週6開園したとしても、週5分」の勤務表で申請が通っていたはずです。この辺りは政令指定都市などの関係もあるのか、若干のズレがあるようなので、詳しくはお近くの市役所該当課まで問い合わせて確認してみてください。更に言えば、最新の情報でもないので「今は統一されている」可能性も微レ存です。
また、計算機の作成(2020年12月現在)、最新と思われる人員配置基準には目を通してから作成しているので、大方は合っているはずですが、この辺りも100%の制度ではないので、ご了承ください。
あくまでざっくり計算したいときの参考程度に使用することをオススメします。
職種について
職種が「専門職員」「児童指導員」「その他の従業者」の3通りに分かれていますが、これは制度上定められたものです。専門職員には「理学療法士」「保育士」などが該当しています。
※ST・OT・PT・保育士の4資格は該当していたはずですが、その他該当するものがあるかも知れませんので、気になる方はぜひお近くの(ry
児童指導員は、「障害児童の支援に2年以上」や「教員免許※幼稚園教諭を除く」、他にも「社会福祉士」「精神保健福祉士」などが該当します。
介護福祉士は対象外だった気がします。この辺りもぜひお近くの(ry
上記に当てはまらなければ「その他の従業者」に該当します。こちらでも加配は取れるようなので、最低基準を満たしているが資格持ちの数に余裕がなければ、その他の従業者で加配を取ると、最低限の加算は確保できるようになっているようです。
今後の課題
一応作ったので、余裕があればもう少し使い勝手の良い仕様にしていく予定です。なので、簡単に「可能性のあるもの」を取り上げておきます。
※現段階での予定のため、全くアップデートしない可能性も考えられます。ご了承ください。
職種の判別
専門職員・児童指導員などを選択する仕様にしていますが、これを所有資格で「どれに該当するか」まで計算できると、もう少し便利になると思っています。この辺りは全て判定するのが少し面倒ではありますが、この計算機を使う上である程度の知識があることが最低条件となっているため、システム要素としては組み込みたいと考えています。
めんどくさそうであれば、説明欄などにまとめておく等で対応したいと思います。
Excel出力
算出結果をExcelまたはPDFなどで出力、用紙またはデータとして保管しておけるようにすると、もう1段階便利なのではないかと考えています。そのためには各ライブラリを準備しなければいけないので、気が向いたらやります。
この辺りはPHP側の処理でまかなえるので、個人的にはそこまで苦ではありません。ただ、今後機能追加した際に、それに対応しながら仕様変更しなければならないので、あまり最初の段階からは増設したくないというのが本音です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はJavaScriptで作る「児童発達支援・放課後等デイサービス用 人員配置計算機」についてご紹介しました。
もしこれらの業種に携わっている人は、一度使ってみてください。
計算結果や表記におかしな点があれば、ぜひお問い合わせください。また、もしこのようなシステム開発を必要としている人がいれば、お仕事承っているのでぜひご相談くださいませ。