せっかくの技術があっても、フリーランスで生計が立てられない
生計は立てられていても、技術レベルに比べて収入が見合っていない
そういった人は非常に多いです。
共通しているのは、営業力の弱さです。
営業は仕事に置いては基本であり究極です。
しかし、フリーランスになる方の多くは技術が先行してしまい、営業スキルがおろそかになってしまっていて、苦戦しているというパターンが多いのです。
技術も高めながら、営業力も磨くなんて大変だ・・・
安心してください。
フリーランスに必要な営業力は、あなたが思っているほどレベルの高いものではありません。
今回は、そういったフリーランスの方に必要な、コミュニケーション能力の身につけ方をご紹介します。
最後に具体的な営業方法についても説明しますので、苦戦している人は最後まで読んでみてください。
コミュ力を向上させる方法
学生時代、いつも話の中心にいるような人がいたはずです。
そういった人は、中学、高校、大学、会社へと環境が変わっても、話の中心にいることが多いのです。
それは、コミュニケーション能力がただ高いだけではなく、常に実践によるコミュニケーションで、能力を磨き続けているからなのです。
相手に興味を持つ
話し上手になるために、話術だけを磨いても対して効果は得られません。
必要なことは、相手に興味を持つということです。
これは営業においてもそうです。
相手に興味がなければ、もちろん相手も興味をもってはくれません。与えることで、初めて相手から与えてもらえるのです。
フリーランスの方が人脈を広げようとする際、セミナーや起業家交流会、商工会議所などといった集まりに参加することは多いです。
その行動はとても素晴らしいのですが、いざ蓋をあけてみると仕事につながらなかったというのがほとんどです。
その人達に、そこでどんな人がいたのか話してほしいと聞いてみても、よく覚えていないという返答が大半でした。
名刺の作法はどうでもいい
名刺を交換する際、両手で相手の方を向けて・・・というようなマナーがありますね。
しかし、そんなことは意識する必要が有りません。大切なのは書いている内容です。
第一印象は重要なので、失礼でなければ何でも良いのです。
名刺には一般的に、会社名・名前・住所・メールアドレス・役職等が書いていますね。中には提供しているサービスを丁寧に記載していることもあります。
そこから、ワードを拾い上げて、相手がどんな人なのかを想像してみることが大切です。
「〇〇電気株式会社」であれば、電気関係のサービスを提供しているということが想像できます。しかし、電気関係と言ってもかなり幅広いので、どういった業務をしているのでしょうか?
そういったことを、相手に問うてみることが重要なのです。
質問の方法や、それにかける時間などにもマナーがあります。
しかし、そういったことの前に、まずは相手に興味を持ち「この人、どんな人なんだろう?」という疑問と興味を持つことが何よりも大事なのです。
「コミュ力=ぼっち」は成り立つ
自分は友達が少ないからコミュニケーション能力が低い
その考え方は今すぐ捨ててしまいましょう。
たとえ”ぼっち”であっても、コミュニケーション能力が高い人も大勢います。
確かに、人との交流が少なければ実践的な訓練が習慣づいていない場合は多いです。しかし、SNSが普及している現在、友達の少なさはコミュニケーション能力においてのマイナスファクターにはなりにくいのです。
提案力を身につける方法
それでは、実践的な方法をいくつかご紹介します。
まずは、コミュニケーションにおける「アウトプット」についてです。
勉強においてはインプットの方が簡単ですが、コミュニケーションにおいてはアウトプットのほうが簡単です。
迷惑が役立つ
SNSでは受け身になると、ほとんど何も起きません。
なので、適当に友達申請をしたり、一方的なフォローをしてみましょう。
そうすると、ネットワークビジネスの勧誘等が大量に舞い込んできます。
しかし、これはコミュニケーション能力を磨くためにおいては大きなチャンスです。
ネットワークビジネスのほとんどが、定型文です。しかし、そんなことは気にする必要が有りません。
内容を読み、相手は何を伝えたいのか、どうしたいのかを考えて見ましょう。
多くの場合は、本質的なものをぼかしてあったり、文章として成り立っていなかったりします。
そこで、あなたが感じた疑問を質問にしてみるのです。
相手に人がいる場合、色んな返答が得られます。
それに対して、どんどん質問を投げかけたり、自分には必要が無いという旨を伝えてみたりしてみましょう。
そして、「自分ならこう伝える」という相手視点で考えてみても良いでしょう。
迷惑だと感じていたものでも、上手く利用すればいいだけなのです。
中には、「フォローや申請をしてくれたら必ず返信をする」といった人もいます。
そういった人には、プロフィールや投稿内容から色んな質問を投げかけてみても良いでしょう。
どんなことでも、やり取りをすることでコミュニケーション能力は培われていくのです。
退屈を恐れる
SNSであれば、面倒だと思えば無視をすればいいだけですね。
しかし、実際に対面で話すとそう簡単にはいきません。
打ち合わせをしても、話のネタが無くなってしまうと空気が悪くなってしまうことがあります。
そういったときのために、日頃から話題を備えておくのも良いですが、より良いのは「どんなきっかけでも話を発生させられる力」です。
天気やニュース、店内で流れているBGM、近くにある備品や持ち物、色や匂い、何でも構いません。
できる限り、退屈な時間を会話で埋められるように身の回りのことに興味を持ち、アンテナを張り巡らせて置くことが重要です。
これも日々の訓練によって培われていきます。
あなたの視界に何気なく入ってくるものについて、考えてみてください。
この言葉の意味はなんだろう
なぜこのフォントが使われているんだろう
この道具の名前はなんだろう
そういった積み上げが、あなたのコミュニケーションにおけるアウトプットの力を高めてくれるのです。
余談ですが、レストランにある伝票を指す筒の名称は「伝票立て」といいます。
意外にもそのままの名前ですね。ではなぜ斜めにカットされているのでしょうか?
それは、もし落としてしまっても転がり続けないからだそうです。
読み解く力を高める方法
一方的に話していても、会話は成立しませんね。
相手の話も聞かなければなりません。
しかしコミュニケーションにおけるインプットは意外と難しいのです。それが営業となればなおさらです。
ワンテンポ置いてみる
相手から質問が飛んできた際に、的確に答えなければ営業は成り立ちません。
なので、それを成功させるためにも、意識的にワンテンポ置いてみるのがいいでしょう。
「話す際は結論から」とは良く言いますね。しかし慣れていなければ上手く決まらないものです。
相手が話をする際は、重点的に聞き役に徹します。話すことと、自分の考えは一旦後回しにしてもらっても良いでしょう。
相手が質問を投げかけてきたら、まず頭の中で回答考えてみてください。そうすると自然にワンテンポ置くことができます。
そして、質問に対する回答(結論)になる一言を決まったら、まずそれを相手に伝えてあげましょう。その後、補足が必要であれば付け加えてあげましょう。
とにかく相手の話に耳を傾ける
↓
質問きたら結論の一言を決めて伝える
↓
補足する
まずはこの形だけを徹底すると良いでしょう。
大枠に慣れてくれば、細かな応用が効くようになり、臨機応変に対応できます。
もちろんこれも、SNSを活用して訓練が可能です。
内容を一旦読み切ってから、一言結論を決める。そしてその補足をする。
慣れてくれば、実践的な訓練として、身近な友達に試してみても良いでしょう。
また、電話営業も上手く活用してみてください。
こちらから適当なサービスの電話問い合わせをしてサービス内容を聞いてみるのも良いでしょう。
サービスを提供する立場が変わりますが、それに対して自分の結論を投げるようにしておけば、十分に実践的なトレーニングになります。
具体的な営業方法について
最後にフリーランスにおける営業の具体的な方法を述べておきます。
フリーランスにとっての営業は、
自分ができることを伝えること
ただそれだけです。
組織ではないので、自分にできないことはできません。
なので、自分ができることを明確にしておくことが大切になります。
デザインができる人であれば「チラシが作れる」「Webサイトのデザインを提案できる」などをしっかり把握しておいてください。
それを形でみせるのがポートフォリオです。
エンジニアの人であれば「HPが作れる」「Webアプリケーションが作れる」などになりますね。
そこから「SEO対策ができる」「サーバーの管理ができる」などでも構いません。
これを片っ端からリストにしておいても良いでしょう。
あとはその中から、相手が必要とする可能性の高いものを伝えてあげればいいだけです。
フリーランスにとって、そこまで営業スキルが高くなくて良いという理由は、ここにあります。
自分ができることしかできないので、それを伝えればいいというだけだからです。
それ以上に、あなたの話を聞いてもらうことや、興味を持ってもらうこと、そして相手が本当に伝えたいことを聞くということが大切です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
フリーランスの方は、日常生活が仕事であり訓練です。そのためには常にアンテナを張り巡らせて置くことが大切です。
相手に興味を持つこと
色んなものを利用してコミュニケーションをすること
聞き方と答え方を意識すること
できることをまとめておくこと
これを理解できていれば、営業力は自然と身につきます。
そして、営業せずとも仕事の絶えない、充実したフリーランス生活を送りましょう。