仕事ください
アドバイスしてください
〇〇について教えてください
こういったくれくれ姿勢の人は多く、投げかけられた側からすると「メリットは?」と感じてしまいます。
ですが実はこのくれくれ姿勢には意外な成功の要因が隠れています。多くの自己啓発記事やツイートをする人はこの本質的なものに触れず、聞こえの良い部分だけピックアップしがちですが、今回は敢えて「くれくれ姿勢が秘めた本当の力」という部分について取り上げます。
くれくれ姿勢は行動の現れ
行動することで見えるものがある、というのは本当です。これが実に説明しづらいもので、そのリアルを感じること、自分がその状況に立たされることで物事の本質が理解できるということは間違いなく起こっています。
その中でも、くれくれ戦法と呼ばれるような相手にとにかく求める姿勢は、実は行動の表れでもあるため独立や起業を志している人であれば積極的に採用すべきなのです。
意外と伝わる
前回の記事で、さり気なく相手にアピールをすることが良いと説明しました。
もちろんこれに間違いありませんが、もし自分が全く無知な状態で放り出されているような状況であれば、深く考えずにくれくれの姿勢でいきましょう。
人脈を活かしたり、せっかくの営業チャンスで
結局何を伝えたかったの?
となってしまうのが一番の損です。
この多くが、相手のメリットや気持ちを無理やり理解しようとしたり、無駄に相手の立場に立って考えてしまうことから起こります。
結論から話せと言われているのと同様、最も重要なのは貴方が何を欲しているかです。
仕事が欲しいのであれば、仕事くださいというのが最も早く、アドバイスが欲しいのであれば、その旨を率直に伝えることが一番手っ取り早く、相手に真意を伝えることができます。
そして意外にも、くれくれ姿勢によって直接反響が得られなくても間接的に恩恵を受けられることがあるのは事実です。
少し例をあげておきます。
仕事をくれ
そこから仕事の話になって、交渉のきっかけに転じたり、仕事をとるために必要なアドバイスが貰えたりする。
また、どのぐらいの金額で他が持ちかけてきているのかという情報が得られることがある。
アドバイスをくれ
直接その場でアドバイスが貰えなくても、相手がそれに需要を感じてSNSやブログなどで有益な情報を発信するきっかけになってくれたりする。
それに精通している人を紹介してもらえたり、サービスを紹介してもらえることで、人脈形成に役立ったり流行りのサービスを知ることができる。
ここで勘違いをしないでいただきたいポイントは、すべてを真に受ける必要がないということです。
くれくれ姿勢を利用されて、自分の利益につなげようという人は必ずいて、それを二つ返事で答えてしまえば自らの損失にも繋がる場合があります。
なので、もし少しでも怪しいと感じた場合は、そういった誘導方法でサービスへ繋げる方法があるということ事態を参考にすると良いでしょう。
問い合わせであれば完全無視をしたり、対人であればそれをきっかけに説教じみたことをする人もいます。
ですが、行動しなければ絶対に何も生まないのは明らかなので、それであればくれくれ姿勢で望んでいるほうが何倍も良いのです。
失敗を身を以て実感する
くれくれ姿勢によって関係ない方向から説教を受けたり、完全無視によって心的ダメージを負ったとしても、これは行動の結果得られる貴重な失敗体験になります。
この失敗という部分的成功は、次の成功を手にするためには確実に役立つと断言できます。
失敗が積み重なれば、人はそこにギミックを加えたり、ハードルを下げたり、または切り捨てをすることで改善していきます。
効果がなかったことに対して手を加えて効果があれば、どういったことが必要で何が足りないのかが段階的に見えてきます。
これはスキルという自らの資産に変わるため、稼ぐ力へ直結します。
部分的成功の回数が少ない人こそ、運の力で押し上げられたに過ぎず、一度その波から外れてしまうと這い上がることができなくなってしまいます。
そういった意味でも、くれくれ姿勢で失敗を積み重ねることは理にかなっています。
相手のメリットは交渉材料
相手のことを考えずに、自分の思いだけを伝えるのは確かに良いとは言えません。
あくまでくれくれ姿勢は、行動という点に置いて良い効果をもたらすということだということを忘れてはいけません。
それに対して、相手のメリットは物事の本質ではなく、交渉材料に過ぎないということに関しても理解しておくことが大切です。
こだわりが自分の首を絞める
私は相手の立場にたって、相手のことを思って仕事をすることを心がけています。それは、長期的にみて必ずメリットになるからです。
ですがこれを優先しすぎてしまえば、長期的の部分だけが残り自らを消耗させていくだけのことに成りかねません。
仕事が欲しいとき、仕事を獲得しようとする気持ちが先行するがゆえに相手のメリットを考え過ぎてしまい、相手の得だけを提供してしまう人がいます。
また、アドバイスを求めるがあまり無駄な出費をして有料コンテンツを買ったり無駄な時間を費やしてしまう人も多いです。
それは結果的に、得たもの以上に不満が勝り身につかないという負の遺産となります。
まったく自分にとって参考にならないようなことでも、お金を払ったから効果があるものだと勘違いしてしまったり、安い仕事でもやり続けることによって何かおこぼれが生まれると考えてしまうことは、長期的にマイナスを抱えることに成りかねません。
お金を払うことで得られる効果も確かに存在していますし、継続から生まれるおこぼれをもらえることも確かにありますが、それにこだわり過ぎてしまうと惨事になるということは必ず頭の片隅においておきましょう。
相手のことを考えるのは、あくまで自分の要求や欲求を満たすために必要なことであって、本質では無いということです。
メリットがテクニックに変わる時
余裕ができてくれば相手のメリットについて考えてあげる余裕も生まれ、それが必要なものだということが段階的に理解できます。
そうすると、相手のメリットという部分をテクニック次第で利用できるということが発覚します。
どれぐらいの要求であれば、どれぐらいのメリットを提供すればよいのか。相手も予想していなかったようなメリットは何か。どのタイミングでメリットを提示するのが良いか。
これは積み重ねること、小出ししていくことにより体験的に身についていきます。
いきなり自分の要求を捨ててまで相手のメリットを優先していると、それが自分の中で最低・基本条件となってしまいテクニックへ派生しづらくなってしまいます。
学習の方法が重要なように、営業や交渉においても身につきやすい手順というのが必ず存在しています。
欲求から入れば損をしない
結論からお伝えすると、結局は順番が大切であり、そこから学ぼうとする姿勢があれば良いということです。
物事には必ず優先順位があるので、わからないときに変な小細工をしてしまえばその欲求事態を見失ってしまい、本末転倒になりかねません。
だからこそ、欲求から入るということを心がけておき、マイナスを最小限に押さえていくことが大切です。
サービス残業は癖づく
相手のことを思うがあまり過度なサービス提供をしてしまうのは、日本人には多いサービス残業の考え方です。
サービス残業は会社のためを思って始める人がほとんどです。ですが、会社からしてもいつかそれが当たり前となって求めるようになります。最初は働く側としても承認欲求が満たされますが、それは徐々に歪みを生み出します。
ここでもし働き手の立ち場の人が、どこかを分岐にきっぱりとメリットに見合うだけの要求ができれば全く問題はありません。
ですが、これは決断も今後の関係性を維持する上でもかなり難しいということだけは理解しておきましょう。
この例のように、勤めている立場であれば今後の関係性など関係ないこともありますが、仕事を受注している企業やフリーランス、購入者という立場であればもったいない話ですね。
満足感は結果論
成功を手にする多くの人が、お金ではなく相手にどれだけ感謝されたかということを言います。
これは正しいがあるゆえに、その本質を理解できていない人は泥沼にハマってしまいます。
あくまで、自分の欲求が満たされることを前提に、相手の欲求も満たされてWin-Winが成立したことによって得られる満足感の話です。どちらかが欠けていればこれは成立しません。
自分の要求(くれくれ)があって、相手のメリットや利益が成立し、それが結果上手くいけば本当の成功です。
そのため、その一部をピックアップして伝えてしまうのは「結果論」だということを理解して、世の中に蔓延するツイートや自己啓発本などを読み砕くようにしておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「くれくれ姿勢が実は起業の近道だった!相手のことを考え過ぎるとハマる落とし穴とは」について解説しました。
相手のメリットや利益を考え、仕事の提案やアドバイスの要求をすることは確かに大切ですが、それにこだわり過ぎては大変なことになります。
行動を起こすことで自信がつき、それが新たな挑戦を生み独立や起業へ導いてくれるので、くれくれ姿勢は意外にも馬鹿にできません。
最後に重要なポイントをまとめておきます。
くれくれ姿勢で行動を起こす
行動で得た失敗を反省・改善する
結果論に騙されない
これから独立や起業をしようと考えているひとは、ぜひ行動するための参考にしてくださいね。