プログラミング

両隣のポケモン取得編(配列の隣の要素)PHPポケモン 92

PHP PHPポケモン ポケモン
両隣のポケモン取得編(配列の隣の要素)PHPポケモン 92

両隣のポケモンを判別する

パーティーの中からID指定でポケモンを特定するためのメソッドは実装されていましたが、その両隣にどんなポケモンが控えているのかを判別する手段がありませんでしたね。

なので、今回は両隣のポケモンを判別するためのメソッドを準備して活用していきましょう。

 

パーティー

まずはパーティーの両隣についてです。パーティーのポケモンはpartyプロパティに配列として添字で格納されています。ポケモンの並び替え等をした際にはarray_valuesで採番しているため、番号は0番から連続するものとして常に格納されているものという前提条件で考えていきます。

 

前のポケモン

ID指定したポケモンの手前には、添字―1のポケモンがいます。なので、もしID指定したポケモンが見つからなかったり、そのポケモンの添字が0であれば、手前にはポケモンがいないということになります。

これらを踏まえて、以下のメソッドを見ていきましょう。

 

プレイヤーパーティー操作用トレイト(/App/Traits/Class/Player/ClassPlayerPartyTrait.php
/**
* 指定したポケモンの手前のポケモン番号を取得
* @param id:string
* @return integer|false
*/
public function prevPartner(string $id)
{
    $partner = array_filter($this->party, function($partner) use($id){
        return $partner->getId() === $id;
    });
    if($order = array_key_first($partner)){
        // 1引いた番号を返却
        return $this->party[--$order];
    }else{
        // 0番(最初)または見つからなければnull
        return null;
    }
}

 

array_filterで抽出した結果は、キーも維持された状態になります。そのため、抽出結果の最初の添字をarra_key_firstで抽出すれば、ID指定したポケモンの番号が判別可能です。

その値が0または存在しない(null)であれば、見つからなかったものとしてnullを返却、1以上の数値が返ってくれば、―1した添字のポケモンをパーティーから選んで返却しています。

 

次のポケモン

次のポケモンを判別するためのメソッド自体も、prevPartnerと同じ要領で確認をしていきます。

 

プレイヤーパーティー操作用トレイト(/App/Traits/Class/Player/ClassPlayerPartyTrait.php
/**
* 指定したポケモンの次のポケモン番号を取得
* @param id:string
* @return object::Pokemon|false
*/
public function nextPartner(string $id)
{
    $partner = array_filter($this->party, function($partner) use($id){
        return $partner->getId() === $id;
    });
    $order = array_key_first($partner);
    if(
        is_null($order) ||
        array_key_last($this->party) === $order
    ){
        // 最終番号または見つからなければnull
        return null;
    }else{
        // 次のポケモン情報を返却
        return $this->party[++$order];
    }
}

 

ID指定したポケモンが見つからない(null)またはパーティー内の最後の位置(array_key_last)と一致するのであれば、次のポケモンはいないということになります。この条件で分岐を作成し、もし上記条件に一致しなければ、パーティー内から添字+1のポケモンを返却しています。

 

ポケモン預かりシステム

パーティー内での前後以外にも、ボックスにいるポケモンの前後も知りたい場面がいくつか出てきます。なので、こちらもパーティーの抽出と同じ要領で前後の判別をしていきましょう。

 

ポケモン預かりシステム ポケモン操作用トレイト(/App/Traits/Class/Pokebox/ClassPokeboxPokemonTrait.php
/**
* 指定されたポケモンの手前にいるポケモン情報を取得する
* @param id:string
* @return object::Pokemon|null
*/
public function prevPokemon(string $id)
{
    // ポケモンIDを使って取得
    $pokemon = array_filter($this->pokebox[$this->selected], function($pokemon) use($id){
        return $pokemon['id'] === $id;
    });
    // 先頭でなければ手前の番号のポケモン情報を返却
    if($order = array_key_first($pokemon)){
        // 復号化して返却
        return unserializeObject(
            $this->pokebox[$this->selected][--$order]['object']
        );
    }else{
        return null;
    }
}
 
/**
* 指定されたポケモンの手前にいるポケモン情報を取得する
* @param id:string
* @return object::Pokemon|null
*/
public function nextPokemon(string $id)
{
    // ポケモンIDを使って取得
    $pokemon = array_filter($this->pokebox[$this->selected], function($pokemon) use($id){
        return $pokemon['id'] === $id;
    });
    // 末尾でなければ次の番号のポケモン情報を返却
    $order = array_key_first($pokemon);
    if(
        !is_null($order) &&
        array_key_last($this->pokebox[$this->selected]) !== $order
    ){
        // 復号化して返却
        return unserializeObject(
            $this->pokebox[$this->selected][++$order]['object']
        );
    }else{
        return null;
    }
}

 

ボックス内のポケモンは、選択中のボックスに限定して判別しています。パーティーと異なりシリアライズされていない状態で格納されているため、もし見つかった際はアンシリアライズしてから返却しています。

 

パーティーでも、ポケモン預かりシステムでも同じく、変更があった際には必ず採番するようにしなければ、この方法では特定することができなくなります。ボックスからパーティーへ、またはその逆、ポケモンの並び替え等をした際には、必ずarray_valuesを挟んでから格納するようにしておきましょう。

 

詳細モーダルへの追加

前後のポケモンが判別できるようになったので、いざ画面への実装です。ポケモンの詳細を開いた際に、次のポケモンの状態を閲覧するには一度モーダルを閉じる必要があり、操作性の悪さを感じたので、詳細モーダルの下部に移動用のアイコンを設置しましょう。

 

ポケモン詳細モーダル(/Resources/Partials/Common/Modals/pokemon-details.php
<div class="modal-footer justify-content-between">
    <?php # 前のポケモン ?>
    <?php
    if(getPageName() === 'pokebox'){
        $prev = player()->prevPartner($pokemon->getId()) ?? pokebox()->prevPokemon($pokemon->getId());
    }else{
        $prev = player()->prevPartner($pokemon->getId());
    }
    ?>
    <?php if($prev): ?>
        <img src="<?=$prev->base64('mini')?>"
        alt="<?=$prev::NAME?>"
        class="cursor-pointer"
        data-toggle="modal"
        data-dubble_modal="true"
        data-hide_modal="#pokemon<?=$pokemon->getId()?>-details-modal"
        data-target="#pokemon<?=$prev->getId()?>-details-modal" />
    <?php else: ?>
        <span></span>
    <?php endif; ?>
    <?php # 次のポケモン ?>
    <?php
    if(getPageName() === 'pokebox'){
        $next = player()->nextPartner($pokemon->getId()) ?? pokebox()->nextPokemon($pokemon->getId());
    }else{
        $next = player()->nextPartner($pokemon->getId());
    }
    ?>
    <?php if($next): ?>
        <img src="<?=$next->base64('mini')?>"
        alt="<?=$next::NAME?>"
        class="cursor-pointer"
        data-toggle="modal"
        data-dubble_modal="true"
        data-hide_modal="#pokemon<?=$pokemon->getId()?>-details-modal"
        data-target="#pokemon<?=$next->getId()?>-details-modal" />
    <?php else: ?>
        <span></span>
    <?php endif; ?>
</div>

 

詳細モーダルはポケモン預かりシステムと併用しているため、$prev$next共にパーティーから値が取得できなければ、ボックスからポケモンを取得しています。

  

モーダルの切り替え

詳細モーダルの行き来ができるようになりましたが、モーダルを開き続けると何重にも重り続けてしまいます。それを回避するためにも、モーダルの切り替え判定を追加し、指定されたモーダルを閉じるという処理をjsに追加しましょう。

/**
 * 指定したモーダルの非表示処理
 * @function on:click
 */
var hideModalInit = function() {
    $('[data-hide_modal]').on('click', function() {
        var modal = $(this).data('hide_modal');
        $(modal).modal('hide');
    });
}

 

モーダル起動はBootstrap4の機能で、そのまま必要なパラメーターを埋め込むことで解決しています。しかし、指定したモーダルだけを閉じることはできないので、新たにdata-hide_modalというパラメーターをノードに追加、指定されたモーダルを終了させています。

 

それでは動作確認をしてみましょう。

 

両隣のポケモンへ移動できるようになりましたね。

これで詳細モーダルの切り替えが完了です。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回のPHPポケモンでは「配列の隣の要素(添字連番)」についてご紹介しました。

現在プログラミング学習に取り組んでいる方や、興味を持っている方は、是非参考にしてみてくださいね。

 

注目の記事

ひとのものをとったらどろぼう!編 PHPポケモン 99
プログラミング
PHP,PHPポケモン,ポケモン
ひとのものをとったらどろぼう!編 PHPポケモン 99

ひとの ものを とったら どろぼう! ポケモンの中でも有名なセリフの1つです。モンスターボールを投げることでポケモンを捕まえることができますが、既に別トレーナーが所有しているポケモンを捕まえることはできません。 初代から、トレーナー戦でモンスターボールを投げると「ひとの ものを とったら どろぼう!...

プログラミングとは?現役システムエンジニアが教える裏事情
プログラミング
システムエンジニア,プログラマー
プログラミングとは?現役システムエンジニアが教える裏事情

  プログラミングってよくわからない? 実際に何をやっているの?   最近注目されているSE(システムエンジニア)やPG(プログラマー)という職業ですが、「そもそもプログラミングとは?」といった疑問を抱えている方も多いですね。 今回は、そういった方へ向けて「プログラミングの基礎知識と裏事情」...

レビューがアフィになる!?SNS式ECサイトとは【ビジネス企画書】
ビジネスモデル
ECショップ,SNS
レビューがアフィになる!?SNS式ECサイトとは【ビジネス企画書】

  多くの人が利用しているSNS 副業やフリーランスに人気なアフィリエイト   それぞれの良い点を上手く利用すれば、完成するビジネスはないか?と考えて思い浮かんだ企画です。 今回は「レビューがアフィになる!?SNS式ECサイトとは」について、新時代のショッピングモール式ネットショップの企画をご紹...

ポケモン入れ替え編 PHPポケモン 83
プログラミング
PHP,PHPポケモン,ポケモン
ポケモン入れ替え編 PHPポケモン 83

ポケモンの入れ替え 複数ポケモンの所有、そして並び替えの機能が整ったので、いよいよバトルでのポケモン交代機能を実装します。ポケモンがバトル中に交代する方法は大きく分けて以下の4つです。 プレイヤー操作による交代 ひんしによる交代 相手ポケモンの技による交代 味方ポケモンの技による交代 ...

忘れさせる技選択 後編(新しい技を習得) PHPポケモン 56
プログラミング
PHP,PHPポケモン,ポケモン
忘れさせる技選択 後編(新しい技を習得) PHPポケモン 56

新しい技を習得 前編に続き、技習得時の処理分岐を作成していきましょう。今回は「新しい技を習得する」です。 前回は覚えようとしている技を諦めるだけだったので、ポケモンのオブジェクトを書き換える必要がありませんでしたね。ですが、新しく覚えようとしている技を既に覚えている技と置き換える場合は、ポケモ...

成功に近い3つの思考「楽して稼ぐ」「知識オタク」「資産形成は無駄」
雑記
成功に近い3つの思考「楽して稼ぐ」「知識オタク」「資産形成は無駄」

  「楽して稼ぎたい」   人間誰しも、そう考えているはずです。これは正しく、成功するためには必要な思考です。 それを「楽に稼ぐ方法なんてない」と無理やり押さえつけてしまう人は、完全に本質が見えておらず、その大半に「楽して稼げない自分を認められてない」というマイナス因子が含まれてい...

独立するならWordPress理解しておけばOK!プログラミングでフリーランスはこれ一つで成り立ちます
プログラミング
PHP,WordPress,フリーランス,独立
独立するならWordPress理解しておけばOK!プログラミングでフリーランスはこれ一つで成り立ちます

  プログラミングでフリーランスを目指すには、どの言語始めればいいの?   プログラミングの学習を始めたのに、それをどう活かせばよいか分からず、いざフリーランスで活動しようと思ってもイメージできずに断念してしまう人は多いです。 言語にも向き不向きがあるため、フリーランスとして活動するために向...

PHPポケモン「行動順判定+敵ポケモン攻撃編」25
プログラミング
PHP,PHPポケモン,ポケモン
PHPポケモン「行動順判定+敵ポケモン攻撃編」25

行動順の判定 ポケモンの行動順は以下の通りです。 技の優先度 すばやさの実数値(補正有り) 同速の場合は50%の乱数   この順番で比較を行い、先行後攻を決めます。ただし、これは両者ともに攻撃を選択した場合のみです。アイテムの使用や交代は技よりも優先されますし(※一部技を除く)、にげる...

カテゴリ

SEO対策 イベント デザイン ネットワーク ビジネスモデル フリーランス プログラミング マーケティング ライティング 動画編集 雑記

タグ

5G Adobe AfterEffects AI ajax amazon Animate api artisan atom Automator AWS Bluetooth CSS CVR description EC-CUBE4 ECショップ ESLint Facebook feedly foreach function Google Google AdSense Honeycode htaccess HTML IEEE 802.11ax Illustrator Instagram IoT JavaScript jQuery jQuery UI keyword LAN Laravel Linux MacBook MAMP meta MLM MySQL NoCode note OS OSI参照モデル Paypal Photoshop PHP phpMyAdmin PHPポケモン PremierePro rss SEO SEO対策 Sequel Pro Skype SNS SSH Symfony TCP/IP title Toastr Trait Twig Twitter UCC V系 WAN WebSub Wi-Fi wiki Windows WordPress XAMPP xml Xserver YouTube YouTuber Zoom アーティスト アウトプット アクセス層 アニメーション アフィリエイト イーブイ インターネット インプット エンジニア オブジェクト指向 お金配り クリック単価 クリック数 コミュニケーション能力 コロナ コンサルティング サムネイル システムエンジニア スタートアップ スタイルシート スパム データベース ディープフェイク デザイナー デザイン テレワーク ナンパ ニュース ネットワークモデル ノマドワーク バナー ピカチュウ ビジネス フィード フリーランス ブロガー ブログ プログラマー プログラミング プログラミング学習 プログラミング教育 プロトコル ホームページ制作 ポケモン マークアップ マーケティング メール リモートワーク レンダリング 三井住友 三宮 仕事依頼 児童デイ 児童デイサービス 児童発達支援 公開鍵 初心者 助成金 勉強法 営業 広告 広告収入 必勝マニュアル 放課後等デイサービス 朝活 楽天 深層学習 無線LAN 独立 神戸 福祉 秘密鍵 翻訳 自己啓発 英語 見積書 計算機 読書 起業 迷惑メール 配列 銀の弾丸 集客 雑学力